ひまわりといさな

か〜なり久しぶりに系図家譜についての記事を書こうと思います！

今までちょこちょこ書いてきましたが、何度も言いますが、
こんなちゃちいブログより、先生方の本を読んでくださいね！
田名真之先生とか！

ただ、家のことで先祖について知りたいんだけど、
本読む前にちょこっと軽く知りたいって方の役に立てたなら幸いです。

えーっと、前回までに、氏、名乗り頭、家名の説明をしました〜。

［注意！］久米系家譜には名乗り頭はないですよー！


とりあえず、上記の３つ（久米系だと２つ）がわかっているといいと思います。

その前に大前提ですが、琉球時代の系図家譜は士族しか持ってないですからね！
私の家は士族じゃないので、うちにはありません（笑）

ではでは、話を進めましょう。系図家譜を探すにはどうしたらいいのか？


［１］まず、自分んちの祖先が士族の可能性があるのかどうか探る。


①親戚の男性陣の名前すべてに共通した漢字が使われていますか？

　　いわゆる名乗り頭があるかどうかです。
　　ただ、これだけでは決め手にはなりません。
　　現代では名乗り頭を継がない人々もいますし、
　　逆に士族ではないけど門中でつけてる場合もあります。



②本家（ムートゥヤー）のおじいさん、おばあさんに「うちは士族なの？」と聞いてみる。

　　これは重要ですね！この時に、
　　「系図家譜はあるの？」と聞くのもいいと思います。
　　でも、ここで早合点してもダメです。
　　近代に入って造られた資料もたくさんあります。
　　しかし、たとえ近世琉球の系図家譜じゃなかったとしても、
　　それは「私」のルーツを探る一級の資料だと私は思います。


　ここで、もし「士族だよ」という回答が得られた場合、
　氏は何なのか、名乗り頭は何なのかをしっかり聞きましょう。


［２］氏集を使って探す。

「氏集」という資料を知っていますでしょうか？
氏集とは、
「琉球王府の系図座に保管されていた家譜（先島・久米島系を除く）の総目録と目される」
（編集：那覇市企画部文化振興課『氏集』,１９７６年発行より引用）、資料です。

細かい説明はまた次回に行いたいのですが、
簡単に言うと、約３０００冊あったという系図家譜の目録です。
（今は、この約３０００冊のうち、現存しないものが多数だと思います。）

この目録を使うと、一つの目安にはなります。
（あくまでも目安ですよ！
　氏集にはないけれども、王府の印がちゃんと入った系図家譜も中にはあります。）

〔注意！〕　宮古・八重山・久米島の系図家譜は氏集では探すことができません。

最新の氏集も那覇歴史博物館で買い求めることができます。

那覇歴史博物館はすごいですよ〜。
本当に頭が下がります。
地道に、系図家譜資料を研究し、その一部を那覇市史として刊行してあります。


史料はそれを残そうと努力した人がいて、
その人たちの努力の結果残っているというケースがほとんどです。
ただ「ある」わけでは絶対にありません。
「うちは士族なのに何でうちの家譜はないんだ！」と感情的になるのもわかりますが、
もうそれは外部に向ける怒りではないよな〜と私は思います。
王府が滅びたあとの系図家譜の管理責任は、
どうしようもなくその一族に委ねられてしまったんです。


ちょっと話が逸れてしまいました。
十分に氏集の話ができなかったので続きは次回にしましょうね♪
ということで本日はここまで！

★今日のまとめ★

(１)系図家譜を探すには、氏、名乗り頭、家名（久米系では氏、家名）がわかっていないと難しいです。
(２)親戚の男性の名前の一文字目に共通する漢字（名乗り頭）が使われていますか？
(３)おじいちゃん、おばあちゃんに聞いてみましょう！「うちはサムレーなの？」と聞いてもいいかも。
(４)氏集を使って探す。→これは次回また詳しく取りあげます。


〔私信〕ショコラさん、この説明危ないよってのがあったらすぐ教えてください(;Д;)