てぃーだブログ › ひまわりといさな

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Posted by TI-DA at

2017年07月08日

永訣


久しぶりに「永訣の朝」を教えた。
宮沢賢治の作品の中で、一番好きな詩。


深い悲しみの中で、
生きるために痛みを表現する。
「死」を表現することが、誰かの「生」につながっていく不思議。

ドリカムのand I love youという曲も、
昔からとても好きだったけど
パートナーができてからは、
「好き」ということばでは説明できない思いがある。
経験しないとわかんないもんなんだなぁ。





And I Love You

「遅くなるよ」の電話はもう来ないけれど
長い旅にでも出たと 思っています

何日も会えないことも多かったから
わたしたちはきっと ね、大丈夫だよね

これまではふたりで乗り越えたいろんなこと
たとえばまさに「今」みたいなことを

これからはひとりで乗り越えていかなきゃ
それがほんとはいちばん 心細い

この歌を人前で歌うことは ないだろうけど
私情をみんなに聞かせて 申し訳ないけど

いつかあなたのところへ わたしが行く時
しわしわでもぜったいに すぐに見つけてよ

ありがとうって言えるまで どこかで見ててね

ありがとうって言ってるから どこかで見ててね  


Posted by にちりんそう at 17:29Comments(0)日々☆

2017年05月03日

「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」


ナチが共産主義者を襲つたとき、
自分はやや不安になつた。
けれども結局自分は共産主義者でなかつたので何もしなかつた。
それからナチは社会主義者を攻撃した。
自分の不安はやや増大した。
けれども自分は依然として社会主義者ではなかつた。
そこでやはり何もしなかつた。
それから学校が、新聞が、ユダヤ人が、
というふうに次々と攻撃の手が加わり、
そのたびに自分の不安は増したが、なおも何事も行わなかつた。
さてそれからナチは教会を攻撃した。
そうして自分はまさに教会の人間であつた。
そこで自分は何事かをした。
しかしそのときにはすでに手遅れであつた。

— 丸山眞男訳、「現代における人間と政治」(1961年)



『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』は、
ドイツのルター派牧師であり反ナチ運動組織告白教会の指導者、
マルティン・ニーメラーの言葉に由来する詩。

マルティン・ニーメラー
1920年代のニーメラーは政治的には右派であり、
1924年以降は国家社会主義ドイツ労働者党に投票していた。
アドルフ・ヒトラーの支持者だったが、
教会からのユダヤ人追放政策に反対し、
1933年9月に反ナチに転じた。
告白教会の創立者の一人となりドイツにおける
福音主義教会のナチ化に強く反対するようになった。
ナチの教会に対する国家管理への反対行動によって、
1937年から1945年までの間、ザクセンハウゼン強制収容所と
ダッハウ強制収容所に収容されたが、ホロコーストをまぬがれ
収容所から生還した。
1950年代から平和主義者、反戦運動家として声をあげるようになり、
ベトナム戦争中もホー・チ・ミンと面談し、反核運動でも活動した。
(Wikiより)


パートナーが教えてくれた詩。
元々はスピーチだったため、詩の形にしたときに、
いくつかのバリエーションがあるみたいです。

マルティン・ニーメラー財団発表の日本語訳は、

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった



おんなじことにならないように、
なんとかしなければ・・・。

  


Posted by にちりんそう at 15:45Comments(0)雑感。

2017年04月16日

サキタリ洞遺跡の発見




「港川人」は聞いたことがあるのではないでしょうか。
八重瀬町港川から発見された1万8千年前の化石人骨です。

古さで言えば、那覇市の「山下町第一洞穴人」が3万2千年前でもっと古いのですが、
港川人は全身の骨が出てきた、1カ所から4体も出てきた、というところでとっても貴重で有名なんですね。

何で古い化石人骨に注目が集まっているのか。
それは「ルーツ」を明らかにできると考えているからです。

今沖縄に住んでる人たちは一体いつからこの土地に住んでいるのか。
どこからやってきたのか。
それらはまだわかっていません。

1万8千年前にこの場所にいた「港川人」が、
今沖縄に住んでいる人たちのルーツなのかということも実はわかっていません。

それは、1万8千年前の港川人と、7000年前の縄文土器の発見まで、
約1万年の空白があるからです。

この空白の時間のものが何も発見されていなかったんですね。

しかし、この空白を埋める大きな発見が、
南城市のサキタリ洞でありました!

今年の初めに県立博物館でその速報展をやっていたのですが、
最古の釣り針の発見や人骨の発見など、いろんな報告がされていたそうです。
(残念ながら行けなかった・・・)

ニュース映像
https://www.youtube.com/watch?v=CqDLcBVSHfY

最初のアニメーションはサキタリ洞に住んでいた旧石器人のアニメだそうです(笑)
おもしろいことしてるなー。
  


Posted by にちりんそう at 01:19Comments(0)日々☆

2017年04月08日

芸能がいろんな技術を残した




縁あって、芸能史を講義することになって勉強した。
民俗芸能を取材に行くことはあっても、琉球舞踊については全くわかっていなかった私。

沖縄の舞踊には、
琉球王国時代に国が奨励し、士族が躍った古典舞踊、
王国崩壊後、庶民の前で踊られるようになって生まれた雑踊り、
そして、祭祀の場で踊られる民俗舞踊、
最後に戦後生まれた創作舞踊があるどうです!

このページがめちゃくちゃわかりやすいです!
http://rca.open.ed.jp/city-2000/ryubu/index.html
(琉球文化アーカイブ)

芸能史を勉強して、
気づいたことがあります。

それは、芸能が脈々と王国時代から残っているから、
芸能で使われる小道具(房指輪など)の記述も残ったのではないか。

歌が残り、衣装としての染織が残り、小道具で使われる工芸が残り。
これは、すごいんじゃないかと思いました。

  


Posted by にちりんそう at 00:17Comments(0)雑感。

2017年04月03日

うれしいこと



この人と一生共にいたい、と思った時、
異性愛カップルは婚姻制度を利用し、
「一生共にいたい」という気持ちをサポートする社会保障を受けます。

しかし、現在の日本では、
婚姻制度を利用できるのは「異性愛」カップルに限られています。

愛している人と生きていきたい、という気持ちは、
異性愛でも同性愛でも変わらないのに。

いろんな国では、これは差別だから、
同性愛カップルも婚姻制度を利用できるようにしましょうと、
法律を変えるようになりました。

日本で法律を変えるにはもう少し時間がかかりそうですが、
国が変わるのを待つだけではなく、
まず自治体でできることをやろうと取り組む市町村も出てきました。

2015年に国内で初めて
同性カップルに「パートナーシップ証明書」を発行した渋谷区が有名ですが、
県内では那覇市が「パートナーシップ登録」を行っています。

先週土曜日、
大切な友達がそのパートナーシップ登録を行いました(*^^*)

「共に生きていこう」と決めた二人を祝福することはとても嬉しいことですね!
それまでは違う人生を歩んでいて、異なる過去や異なる文化を持つ二人が、
けんかや仲直りを繰り返しながら、一緒にいようと実践する営みは、
「平和」そのものなんじゃないかと私は思います。

仲良いみんなで新婚さんを囲んで記念撮影できたこの日は、
大切な思い出の日となりました♪

  


Posted by にちりんそう at 21:42Comments(0)日々☆

2017年04月01日

違和感




SNSで友人たちの家族の写真を見るのが好きだ。
子どもはどんどん大きくなっていくし、
家族も増えていく。

でも時折、これって何かなーと思うことがある。

妻が一人の時間を持つときは夫への感謝を綴ること。

たとえば、夫が子どもを2時間見てくれて、
その間にスタバでゆっくりコーヒーが飲めた、というようなもの。

感謝を綴ることは私はとっても好きなんだけど、
どうして妻が一人の時間を持つときは夫への感謝になるのだろうか。

夫が自由な2時間でゆっくりスタバでコーヒーを飲むことと、
妻が自由な2時間でゆっくりスタバでコーヒーを飲むことは同じことではないようだ。

他者から見たら、
「なんでそんな小さいこと気にして」ってことだと思う。
でもそんな「小さい」ことが、誰かが我慢していることなんじゃないかと思う。
それは「小さい」ことじゃない。

  


Posted by にちりんそう at 03:04Comments(0)日々☆

2017年04月01日

『キッチン』と日々



写真はこの前食べたアップルジンジャーピザです。
美味しかった(*^^*)

人生で引っ越しをするのは2度目になる。
前回は中学生だったので、全然わからなかったけど、
『キッチン』で「引っ越しは手間だ。パワーだ。」と書いてあることがよくわかった。

『キッチン』の中で雄一が、
「どうして君とものを食うと、こんなにおいしいのかな」
「きっと家族だからだよ」
と言うシーンがある。

「あなたに足りない栄養素がたくさん入ってますよ」と、
パートナーが作ったご飯を食べながら
そんなことを思い出す。

家族ってなんだろう。
私は一体どんな家族を作るんだろう。

それにしても、『キッチン』の田辺雄一が私はとっても好きだし、
この小説を一生愛し続けるだろうなぁ。
  


Posted by にちりんそう at 02:08Comments(0)雑感。